トップ>鍼灸治療ってどんな治療なの?
古代中国における九鍼

外科手術のメスに相当するものもある。

導引按矯の図

中国医学の中の鍼灸治療

 みなさんは、はり、きゅうというと何だか怖いというイメ−ジをもたれるかもしれません。無理もありませんよね。体に鍼を刺したり、体の上でもぐさを燃やしてみたりするんですから。

 でもちょっと考えてみてください。そんなに怖い鍼灸治療がどうして3千年も続いているのでしょうか?それは治療効果があるからです。現代では、薬や手術でどうにもならない時に鍼灸治療院の門を叩く人が多いようです。経験した人はわかると思いますが、鍼は痛いものではありません。多少ちくっとすることもありますが、そんなことよりも治療効果の高いことが認められているから、長い歴史の中で廃れることはなかったのです。

 日本では、関東よりも関西のほうで人気があります。中国からの文化が西から輸入されたということもあるのですが、関西人の実利主義が関係しているのではないかと僕は考えています。

 さて、体に鍼を刺すと、どうして効果があるのかは別の項に譲るとして、古代の人はどうして鍼灸という治療法を発見したのでしょうか。一番原始的なものとしは、文字通り手当てという方法でした。痛いところに手を当てる。これからスタ−トしたのでしょう。やがて道具を使うようになります。そしてツボというものが発見されました。ある一定の場所を押すと症状が楽になることに気がついたのです。

 ですから、鍼灸のもとは導引按矯(按摩のような治療法)であったともいえます。では古代中国では何を道具に使ったのでしょうか。金属器のなかった時代に手軽に手に入るものといえば石でした。先端のとがった石を使い、つぼを押さえたり、またナイフのような形のものはメスの代わりにして腫脹部を切開し膿を出したりしてました。やがて青銅器で代表される金属が発見されると徐々に金属鍼へと変化してきました。

 それではお灸はどうでしょうか?これも始まりは石であったみたいです。温めた石を布にくるんで体のある部分に当てると非常に気持ちがいいということで、温石(おんじゃく)というものが出てきます。それから直接体の上で乾燥植物を使い温熱効果を得るほうが効率がいいということに気がつきます。これがお灸の始まりであろうといわれています。

 よく使われる言葉に「薬石」というものがあります。「薬石効なく、、、、、」などとよく言いますが、この「石」は実は鍼のことなんです。

 中国医学は、導引按矯、鍼灸、そして湯液(漢方薬)の3つにわけることができます。本来はお互いの長所、短所を補いながら発展してきたものなのです。ところが時代と共にばらばらとなってきたので、中途半端な治療法となりましたが、それぞれの治療の分野に国家資格が与えられて、按摩マッサ−ジ、指圧師、はり師、きゅう師という技術者が認められています。

 現在日本では、按摩マッサ−ジ、指圧師は専門学校2年以上、はり師、きゅう師は3年以上の専門学校を卒業後、国家試験受験資格を得ることができ、その後、国家試験を受けて後、合格後に免許が与えられる制度になっています。鍼の消毒などは、衛生学、消毒学を徹底的に学ぶので、衛生的な部分はまったく心配いりません。国家資格免許をもっている鍼灸治療院でしたら安心して治療を受けることができます。

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